カードローン

カードローン返済地獄から抜け出すには一括返済するしかない!?他の方法もある?

カードローン返済地獄から抜け出すには一括返済するしかない!?他の方法もある?
カードローンの返済地獄から抜け出すことができません。毎月の返済がギリギリで完済できる目途がないんですが、何か解決方法はないでしょうか?

カードローンは、残高がある限り金利による利息手数料が発生し続ける借金です。そのため、返済が長期化すればするほど返済額は増え続け、いつまでも完済できない返済地獄に陥ります。

カードローンの返済地獄から抜け出す方法は、“一括返済して残高をゼロにする”こと。

一括返済を希望する場合は、現在契約中のカードローン会社に問い合わせしてください。「残高を一括返済したい」と伝えればOKです。

利用者の多いカードローン会社の連絡先(電話窓口)を一覧にしていますのでご参考にどうぞ。

電話番号 営業時間
アイフル 0120-109-437 平日9:00-18:00
アコム 0120-629-215 平日9:00-18:00
プロミス 0120-24-0365 9:00-21:00
レイクALSA 0120-09-09-09 平日9:00-18:00

本ページでは「カードローン返済地獄から抜け出す方法」「返済地獄に陥っても絶対やってはいけないこと」について解説します。

カードローン返済地獄から抜け出す「一括返済」のメリット・デメリット

現在カードローンを利用中の人は、毎月数万円もしくは数千円の支払いを続けていると思います。

毎月の支払いが少ないほど、カードローン残高に対する利息手数料は最終的に高額になります。これが“消費者金融の策略”です。

つまり、カードローン残高がある限り、利息手数料は増え続けます。

カードローン地獄から抜け出すには、“一括返済してカード利用残高をゼロにする”必要があります。

もしくは「債務整理」で借金を減額もしくは免責(借金をチャラ)にすることも可能でしょう。

カードローンを一括返済するメリット

カードローンを一括返済するメリットは以下の3つ。余裕はある人は今すぐ一括返済することをおすすめします。

  • 最終的な返済額が減る
  • 追加融資の利用額が増える
  • 完済実績が付く

最終的な返済額が減る

カードローンは借入中の金額とは別に、カードローン残高に応じた利息手数料が発生します。

利息手数料の計算方法

利息手数料(1ヵ月分)
=カードローン残高×金利÷365日×30日

※1ヵ月が30日の場合
※カードローンの金利は最大18%
※利息手数料は1ヶ月分毎に清算

カードローンの利息手数料は借入残高がある限り増え続けます。そのため、

・借入額が大きいほど
・金利が高いほど
・借入期間が長いほど

最終的に支払う利息手数料は大きくなります。

そのため、一括返済することで将来的に発生する利息手数料を減らすことができます。

例えば、同じカードローン利用残高を1ヵ月で返済した場合と、3年かけて返済した場合の最終的な返済額を比較してみましょう。

1ヶ月で返済 3年かけて返済
利用残高(元本) 100万円 100万円
金利(年率) 15% 15%
返済総額
(利息手数料)
1,012,500円
(12,500円)
1,247,934円
(247,934円)

表の通り、同じ借入額/金利でも最終的に支払う利息手数料には235,434円も差があります。

借入日数(返済期間)を短くすることで、大幅な路側手数料のカットができ、返済負担の大幅に削減することがわかりますね。

追加融資の利用額が増える

カードローン利用残高は完済しても解約せずに契約しておくことができます。つまり、万が一の時は再び利用することも可能です。

また、一括返済した後に利用上限額がUPする可能性がありあす。

例えば、これまでの契約では利用上限額100万円だったものが、一括返済した後に利用限度額が120万円にUPするケースもあるでしょう。
※ただし利用上限額は総量規制の範囲内で見直されます。

また利用上限額に応じた上限金利は利息制限法によって定められているため、利用上限額が上がれば貸付金利が下がるケースもあります。

カードローンの利用上限額 上限金利(年率)
~10万円未満 20.0%
10万円以上~100万円未満 18.0%
100万円以上~ 15.0%

例えば、利用上限額80万円を年率18%で契約していた人が利用上限額100万円になれば貸付金利は15%以下になります。

とはいえ、10%を超える金利で借金をするのは危険なので、金利が下がったとしても消費者金融を利用することはおすすめできません。。

完済実績が付く

アイフルやアコムなどのカードローン会社は、株式会社シー・アイ・シー株式会社日本信用情報機構の2つの信用情報機関に加盟しています。

信用情報幾期間とは?

信用情報機関とは、クレジットカードやローンなどの借入を行う際に審査される個人の信用情報を管理する国が定めた情報機関。

信用情報には、返済トラブルや債務整理などのマイナス評価となる情報と完済や利用限度額のUPなどのプラス評価となる情報が記録されています。

例えば、カードローンの毎月の返済を滞納すると、その滞納情報はその後5年間、信用情報に記録されてしまうため、新規のローン審査やクレジットカードの新規申込審査でマイナスの影響が出る可能性があります。

一方、毎月滞納せずにちゃんと返済している履歴や借入したローンを完済した履歴は、信用情報にちゃんと記録されるため、新規のローン審査などが通りやすくなる傾向があります。

銀行からの借入を完済すると、銀行の方から新規融資の営業が来ることも珍しくありません。こっちから「貸してくれ」とお願いしなくても「借りてください」とお願いされるため、好条件(低金利)で借入できることも珍しくないでしょう。

とはいえ、銀行の低金利融資ならOKとしても、カードローンは金利が下がったと言っても10%前後です。どちらにしろ消費者金融は利用しない方がいいでしょう。

カードローンを一括返済するデメリット

続いて、カードローンを一括返済するデメリットは以下の2つ。

  • まとまった資金が必要
  • 他の返済が滞る可能性がある

つまり、一括返済しても生活に支障がないくらいの余裕が必要です。

もしカードローンの他にも借入をしている場合は、そちらの返済が滞らなないように注意する必要もあるでしょう。

そもそも一括返済できる余裕があればカードローン地獄になんか陥っていません。一括返済ができない場合はどうしたらいいのでしょうか?

一時的な金欠ではなく、そもそも返済できる見込みがない場合は、債務整理を考えた方がいいかもしれませんね。

カードローンの返済地獄から抜け出す「任意整理」のメリット・デメリット

債務整理は、債権者(カードローン会社)と交渉して債務者の借金を減額したり、裁判によって借金そのものの返済義務を免責することができる手続きです。

債務整理には、「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類があります。

任意整理 個人再生 自己破産
手続き期間 3~6ヵ月 6ヵ月くらい 6ヵ月くらい
手続き費用
(依頼費の目安)
5万円~ 35万円~ 30万円~
借金減額割合 利息分を減額可能 1/5~1/10に減額可能 免責(ゼロ)になる
メリット ✓利息分を減額可能
✓財産の差押えはない
✓官報に氏名, 住所は掲載されない
✓マイホームを残せる
※ローン返済し終えている車も
財産差押え対象外
✓借金がゼロになる
デメリット ✓ブラックリスト登録 ✓保証人に返済義務が移る
✓財産の一部が差し押さえられる

✓ブラックリスト登録
✓官報に氏名, 住所が掲載される
✓保証人に返済義務が移る
✓財産が差押えられれる
✓ブラックリスト登録
✓官報に氏名, 住所が掲載される
年間利用者数 200万人以上(推定値) 12,355人 80,012人

※年間利用者数は平成30年度司法統計のデータを引用しています。

手続きを行う際は、あなたの借金状況や資産状況に応じて最適な債務整理方法を弁護士(もしくは司法書士)さんと一緒に考えます。

カードローンを債務整理するメリットとデメリットについて見てみましょう。

カードローンを債務整理するメリット

カードローンを債務整理するメリットは以下の3つです。債務整理はカードローンだけでではなく、その他にも借金がある場合に特に効果を発揮します。

  • 支払い催促の請求がストップする
  • 借金が減額/免責できる

支払い催促の請求がストップする

債務整理の依頼を受けた弁護士(もしくは司法書士)は、あなたが借金をしているカードローン会社(もしくはその他の業者)に対して「受任通知」を送ります。

「受任通知」には債権者の支払い請求をストップさせる法的効力があるます(貸金業法21条1項9号、第2条5項

もし受任通知を受け取ったにもかかわらず支払いの請求をした場合、2年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金に処せられる、またはその両方を処せられます。

そのため、債務整理を正式に依頼することで、カードローン会社からの支払催促を止めさせることができます。

借金が減額/免責できる

債務整理の種類によって、借金の減額幅が異なります。

債務整理による借金の減額幅

  • 任意整理:利息分を減額して元本のみを返済する
  • 個人再生:借金総額を1/5~1/10に減額する
  • 自己破産:借金をすべて免責(チャラ)にする
減額するよりも借金をすべて免責できる自己破産の方がメリットが大きいと思いますが、任意整理や個人再生をするメリットってあるのでしょうか?

任意整理や個人再生は借金を減額するだけなので、減額されなかった分の借金は返済しなければいけません。

「借金がなくなる」というメリットのみを考えれば自己破産がベストですが、デメリットを考えた場合、任意整理や個人再生の方が適しているケースがあります。

カードローンを債務整理するデメリット

カードローンを債務整理するデメリットは以下の4つ。ただし、債務整理の種類によって発生するデメリットが異なりますので、詳しくは上の表を参考にしてみてください。

  • 依頼費用がかかる
  • ブラックリストに登録される
  • 官報に載る
  • 財産が差し押さえられる

依頼費用がかかる

対象:任意整理、個人再生、自己破産

債務整理の依頼費用の目安は以下のとおりです。

  • 任意整理:1件あたり約5万円
  • 個人再生:約35万円
  • 自己破産:約30万円

債務整理を依頼する弁護士事務所、もしくは司法書士事務所によって費用は異なりますが、上記が一般的な目安となることは覚えておきましょう。

なお、依頼費用は分割払いできます。支払い方法については柔軟に対応してくれるため、不安がある場合は先に相談しておきましょう。

ブラックリストに登録される

対象:任意整理、個人再生、自己破産

私たちの信用情報は3つの信用情報機関によって管理されており、債務整理をした場合は各信用情報機関によって、以下のとおりに定められた期間、債務整理した記録が残ります。

信用情報機関 任意整理 個人再生 自己破産
株式会社シー・アイ・シー 記録されない 記録されない 5年
株式会社日本信用情報機構 5年 5年 5年
全国銀行個人信用情報センター 記録されない 10年 10年

※スマホでご覧のからは左右にスクロールできます。

つまり“ブラックリストに登録される”ということ。
※実際にはブラックリストは存在せず、信用情報に異動情報が記録されることをブラックリストと呼んでいます。

消費者金融系のカードローン会社(アコムやアイフルなど)は、指定信用情報機関と日本情報信用機構に加盟しているため、債務整理すると5年間ブラックリストに登録されます。

ブラックリストに登録されている期間中は、クレジットカードを持つことができず、新たな借入・融資を受けることができなくなります。

官報に載る

対象:個人再生、自己破産

官報とは、国が発行する機関誌(新聞みたいなもの)です。

3つの債務整理のうち、個人再生もしくは自己破産をすると官報に氏名・住所などの個人情報が載ります。

とはいえ、一般人で官報を読んでいる人はほとんどいないので気にする必要はないかもしれませんが、債務整理をした情報が他人に知られる可能性があるということは覚えおきましょう。

任意整理は官報に載らないため、誰かに知られるリスクはありません。

財産が差し押さえられる

対象:個人再生、自己破産

3つの債務整理のうち、個人再生もしくは自己破産をすると財産の一部、もしくはすべてが差押えの対象になります。

財産として差押えの対象となるものには、不動産や車、さらに仕事で使用しない高額転売価値があるもの(例えばテレビやブランド品など)があります。

個人再生の場合は、自分が住む家(マイホーム)や車(ローン完済済み)が財産差押えの対象外になります。マイホームを購入している場合は自己破産ではなく個人再生を利用した方が良いでしょう。

上記のように、状況に応じて最適な債務整理方法が異なります。

例えば、1人暮らしの20代で財産と呼べるものはない場合、借金を免責できる自己破産をしても大きなリスクを負う可能性は低いでしょう。

カードローン返済地獄に陥っても絶対やってはいけないこと

借金の精神的ストレスは尋常じゃないほど大きいですよね。普段の私生活にも余裕がなくなり、冷静な判断ができなくなることも珍しくないでしょう。鬱状態に陥ってしまう可能性さえあります。

もしカードローンの返済地獄に陥っても、以下のことは絶対にやってはいけません。
※ますます返済地獄から抜け出せなくなる原因になります。

  • 自転車操業(借金を借金で返済)
  • クレジットカードの現金化
  • 住民税、国民健康保険などの滞納

自暴自棄になったり、一時しのぎでやり繰りしていると、いつまでも返済地獄から抜け出すことができなくなります。

1つずつ確認しておきましょう。

自転車操業(借金を借金で返済)

例えば、カードローンの返済のために別のカードローンに申込んだり、クレジットカードのキャッシングを利用するなどして借金をさらに増やす行為は絶対にダメです。

「今月の支払いさえ何とかなれば…」という気持ちで別の借金を作ってしまえば多重債務に陥ってしまい、取り返しがつかなくなります。

カード破産する人は最初にクレジットカードのリボ払いを使い果たし、その後カードローンを使い始める傾向があります。つまり、この時点で2社からの借金をしている多重債務者。もしあなたが同じような状況ならカード破産予備軍の可能性があります。

なお、クレジットカードのリボ払いやカードローンなど高金利の借金で返済地獄に陥っている人は、「任意整理」によって“借金総額を減額”することが可能です。

クレジットカードの現金化

クレジットカードのショッピング枠を利用して現金を入手することを「クレジットカードの現金化」と言います。

一般的に、クレジットカードを現金化する方法は「買取式」「キャッシュバック式」の2通りの方法があります。

買取式とは?

クレジットカード払いで金券やブランド品を購入し、金券ショップや質屋などで換金する現金化方法。

キャッシュバック式とは?

業者を通して安い商品を高額で購入し、本来の商品価値との差額分を現金としてキャッシュバックしてもらう現金化方式。

これらの「クレジットカードの現金化」は違法ではありません。ただし各クレジットカード会社は上記のような“換金目的でのクレジットカード利用”禁止しています。

クレジットカードが強制解約されると信用情報にキズが付き、クレジットカードの新規発行や新規ローンの借入ができなくなるなどのペナルティーが発生します。

住民税、国民健康保険などの滞納

住民税や国民健康保険の支払いよりもカードローンの返済を優先している人は多いかもしれません。

住民税や国民健康保険は滞納しても役所が対応してくれるし、過度な取り立てはないだろうと思っているかもしれませんが、全然そんなことありませんよ!

住民税、国民健康保険を滞納した場合の延滞金利は14.6%。これはクレジットカードのリボ払いを滞納した時の遅延損害金率と同じです。

国は貸金業者と同じように遅延損害金を回収してきますのでご注意ください。。

さらに、これらの支払いを滞納してはいけないもう1つの理由として、国に治める税金(社会保険含む)は、仮に自己破産しても支払いが減額されたり免除されることがありません。

つまり、住民税や国民健康保険、その他税金関係は必ず支払わなければならない借金です。滞納し続ければ口座凍結や給料の差し押さえが強制執行されるのでご注意ください。

まとめ:カードローン返済地獄から抜け出す方法

カードローン返済地獄なら抜け出すためには、少し無理をしてでも一括返済するしかありません。

一括返済する余裕はありません。その他に借金地獄から抜け出せる方法はないのでしょうか?
「返済の目途が立たないほどの借金を抱えている」「返済は続けているけど元利息分の返済のみで行き詰っている」という人は債務整理を考えてみてください。

債務整理は借金を減額もしくは免責(チャラ)にすることができます。

とはいえ、自分から弁護士事務所に相談する勇気がないという人も多いかもしれませんね。そのような人は、まずは借金減額診断を利用してみてください。

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