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カードローンが返せない!?「今月やばい…」って時に今すぐやるべき対策とは?

カードローンが返せない!?「今月やばい…」って時に今すぐやるべき対策とは?
毎月のカードローンの返済をできなくなりました。返済を続ける見込みがないのですが、このまま延滞するとどうなるのでしょうか?

カードローンを延滞すると、遅延損害金が発生します。

さらに延滞が続けばブラックリストに登録されたり、最悪の場合は裁判になり財産差し押さえが強制執行されるリスクもあるでしょう。

本ページでは「カードローンが返せなくなった時のリスクと解決方法」について解説します。

カードローンが返せないとどうなる?どんなリスクがある?

カードローンが返せなくなると、延滞日数に応じて以下のリスクが発生します。

  • 遅延損害金が発生する
  • キャッシングができなくなる
  • 支払い催促が始まる
  • カードローンの契約が強制解約される
  • カードローン残高が一括請求される
  • ブラックリストに登録される
  • 裁判になり財産差押えが強制解約される

なお、上記のリスクはカードローンに限らず、クレジットカードの支払いができなくなった場合も同じ状況になります。

では、1つずつ確認しましょう。

遅延損害金が発生する

カードローンが返せなくなると延滞発生翌日から金利20%の遅延損害金が発生します。

遅延損害金
=20万円×0.2÷365日×延滞日数

例えば、カードローン残高が20万円ある状態で延滞を続けた場合に発生する遅延損害金は以下のとおりです。

延滞日数 遅延損害金
5日 548円
10日 1,096円
20日 2,192円
30日 3,288円
カードローンの金利は最大18%なので遅延損害金の金利20%のインパクトは小さいかもしれませんね。でも、本当に注意すべきは延滞情報が信用情報機関に記録されることです。

カードローン会社は、信用情報機関(CIC, JICC)に加盟しており、私たちとの契約状況や利用状況などの顧客情報を提供・共有しています。

つまり、あなたの延滞情報は信用情報機関に記録され、その他の貸金業者や金融機関に共有されます。

そのため、カードローンが返せなくなり延滞情報が記録されてしまうと、新規のローン審査やクレジットカード審査などに影響します。
※審査に通らなくなる可能性が高いです。

キャッシングができなくなる

カードローンは申込時の審査に通ってしまえば、借入限度額内の利用であれば何度でも借入を繰り返すことが可能です。

例えば、借入限度額20万円を満額引き出している場合でも月々を返済を行うたびに元本の返済額分だけ利用可能枠が復活します。そのためカードローンは繰り返し利用可能です。

なお、繰り返し利用し続けるとずーっと利息手数料を支払い続ける状況が続く、ということは覚えておきましょう。

ただし、延滞が発生した場合、キャッシングに利用制限がかけられる可能性があります。

支払い催促が始まる

延滞発生後、カードローン会社から支払い催促のハガキが届き、それと同時に電話による催促が始まります。

自業自得だということはわかっていますが、払えないものは催促されても払えませんし、怖くて電話に出ることもできません。

支払い催促に応じない場合の対応は、銀行系カードローンを利用しているか、消費者金融系カードローンを利用しているかで異なります。

銀行系カードローンの場合

保証会社による「代位弁済」が行われ、債権が銀行から保証会社移り、保証会社から支払い催促される。

消費者金融系カードローンの場合

「代位弁済」は行わらず、裁判になるまでカードローン会社からの支払い催促が続く。

つまり、“代位弁済”されるかどうかの違いです。

銀行系カードローンは契約時に保証会社の保証が付いています。もし借主(あなた)が返済できなくなった場合、借主に代わって保証会社が銀行にカードローン残高を一括返済します。

このように、第三者が借主に代わって返済することを「代位弁済」といいます。

ただし、代位弁済されたとしても借主(あなた)の借金が無くなる訳ではありません。今後は銀行ではなく保証会社からの支払い請求されることになります。

≫ カードローンを滞納していたら代位弁済の通知書が届いた!この後どうなる!?
※代位弁済後はブラックリストに登録されます

ちなみに、代位弁済が行われると信用情報に事故歴が記録されるため、延滞しただけよりも重たいペナルティが課せられることは覚えておきましょう。

カードローンの契約が強制解約される

延滞期間が1ヶ月を過ぎると、カードローン契約が強制解約されてしまいます。

強制解約されると延滞金を支払ってもキャッシング枠は復活せず、再契約することもできなくなります。つまり、社内ブラックに登録されたということ。

なお、銀行系カードローンが強制解約された場合は、同銀行発行のクレジットカードも利用できなくなります。

クレジット機能付きキャッシュカードを持っている場合は、クレジット機能も利用できなくなるのでご注意ください。
※同銀行の住宅ローン・自動車ローンなども利用できなくなります。

カードローン残高が一括請求される

延滞期間が1~2ヵ月になると「期限の利益」が喪失し、カードローン残高が一括請求されます。

期限の利益とは?

一定の期限が来るまで当初の契約で定めた月々の支払い額だけ支払いをすれば良い、という借主(あなた)の利益のこと。

例えば、50万円を借入中でも「期限の利益」が有効である限り、債権者(カードローン会社)が一方的に残高を一括請求することはできません。

一般的に、延滞すれば「期限の利益」は喪失します。
※詳細はカードローン契約内容に記載されています。

つまり、カードローンが返せなくなった時点で、ローン残高を一括請求されてもおかしくはない、ということは覚えておいた方が良いでしょう。

ブラックリストに登録される

カードローン会社が加盟する以下の信用情報機関は、ブラックリストに登録する条件を以下のように定めています。

ブラックリスト登録の条件

株式会社シー・アイ・シー(CIC)
→ 61日以上または3ヶ月以上の延滞をした場合

株式会社日本信用情報機構(JICC)
→ 3ヶ月以上の延滞をした場合

つまり、延滞期間が2ヶ月以上経過すると、ブラックリストに登録されます。

ブラックリストに登録されると最低5年間記録が残るため、その期間中はクレジットカードやカードローン、その他の分割払いやローン商品を利用することができなくなります。さらに、保証会社の審査が必要な賃貸物件の賃貸契約ができなくなるなど、日常生活に影響することもあります。

なお、ブラックリストに登録されるとすでに持っているクレジットカードはすべて強制解約されます。

一度強制解約されたクレジットカードは信用情報が回復後も再契約できないことは覚えておきましょう。

裁判になり財産差押えが強制解約される

延滞期間が3ヵ月以上続くと、いよいよ裁判を覚悟しなければいけなくなります。ただし、3ヵ月を過ぎれば直後に裁判になることはありません。

カードローン会社に裁判を起こされる時期は、延滞発生から6ヵ月目~5年以内。いつ裁判になるかはカードローン会社によって対応が異なります。

延滞3ヵ月が経過すると支払い催促の電話がパッタリ来なくなることがあります。ただし、時効になったわけではありません。数年後に膨れ上がった遅延損害金を含めて一括請求される可能性があります。

例えば、カードローン残高50万円の返済を2年間放置した場合、遅延損害金は20万円に膨らみ計70万円を支払わなければならなくなります。
※計算式)50万円×0.2÷365×2年=20万円

さらに、裁判になれば訴訟費用やその他の経費なども含めて請求される可能性もあるため、返済額はさらに高額になる可能性があることは覚えておきましょう。

裁判になっても支払うお金がない場合はどうなるのでしょうか?財産のようなものもないのですが…。

裁判で訴えられても支払いができない場合、裁判所命令により財産差押えが強制執行されます。

財産差押えになるとどどうなる?

  • 銀行口座・郵貯口座・証券口座が差し押さえられる
  • 不動産や車、20万円以上の財産が差し押さえられる
  • 勤務先からの給料・賞与が差し押さえられる

※上記でも請求額が回収できない場合は、将来的に振り込まれる給与・賞与が差し押さえの対象になります。

財産差押えが決定すると裁判所から勤務先に対して、債権差押え命令の決定書が送られます。つまり、職場の同僚に借金をして裁判で訴えられていることが知られてしまいます。

このような事態になる前に対処することをおすすめします。

カードローンが返せない時にやるべきこと

「ちょっとくらい延滞しても大丈夫かな…」って考えるのはだめ。延滞が続けば前述したリスクが発生するだけでなく、“延滞癖”が付きます。

カードローンが返せない時は延滞する前に以下の3つの対策をしてください。

  • カードローン会社に連絡・相談する
  • バイトや副業してお金を稼ぐ
  • 友達や先輩、家族に助けてもらう

「今月の支払いが厳しい…」とわかったタイミングですぐに行動しましょう。

カードローン会社に連絡・相談する

延滞にする前にカードローン会社に電話をして、「今月の支払いを少しだけ延長してもらえないか」を相談すれば対応してもらえるはずです。

今後も支払いが苦しい状況が続きそうな場合は、一時的に「元本据置(すえおき)の利息払い」のみの返済にしてくれるかもしれません。

元本据置(すえおき)の利息払いとは?

借入額(元本)の返済を一時的にストップし、借入額(元本)により発生する利息手数料のみを返済すること。一般的には半年程度の元本据置期間が設けられ、この期間中の毎月の返済額は利息分のみとなり、返済負担が大幅に軽減されます。
※ただし、返済総額が減るわけではありません。

ただし、元本据置の利息払いになっても借金が減額されるわけではありません。あくまでも“一時的な処置”ということは覚えておきましょう。

利用者の多いカードローン会社の連絡先(電話窓口)を以下にまとめていますので参考にどうぞ。

電話番号(窓口) 営業時間
アイフル 0120-109-437 平日9:00-18:00
アコム 0120-629-215 平日9:00-18:00
プロミス 0120-24-0365 9:00-21:00
レイクALSA 0120-09-09-09 平日9:00-18:00

※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。

バイトや副業してお金を稼ぐ

「カードローンが返せない…」という状況を根本的に解決するためにはカードローン残高(元本)をゼロにすることが必要です。つまり、“完済するしかない”ということ。

借金問題は少し無理するくらい頑張らなければ解決できません。日々の生活コストを見直す・節約するだけでなく、収入を増やすことが必要です。そのためには、現在のお仕事以外でも稼ぐことが必要になるでしょう。

つまり、収入源を増やすことができれば収入UPできますね。

「本職で忙しい」という人もスキマ時間を見つけて即日払いの短期バイトをしたり、メルカリで不用品を売るなどして、収入源を増やす工夫をしてみてください。

友達や先輩、家族に助けてもらう

相談できる友達や先輩、家族が近くにいるなら助けを求めてみてはどうでしょうか。「あなたが困っているなら助けたい」と思ってくれている人がいるかもしれません。

「お金を借りるのに抵抗がある」という気持ちはわかりますが、もし助けてくれる人がいれば、その恩を一生忘れなければいいのです。

ちなに、日本では1,000万人以上の人が消費者金融から90万円以上の借金をしていることを信用情報機関が報告しています。

借入件数 利用者数 借入残高 1契約あたりの
借入残高
1件 689.2万人 77.3万円 77.3万円
2件 239.3万人 97.9万円 48.9万円
3件 94.1万人 123.7万円 41.2万円
4件 34.6万人 148.4万円 37.1万円
5件以上 14.5万人 235.6万円 43.6万円
合計 1,071.7万人 90.4万円 58.1万円

※引用:信用情報に関する統計(JICC)

現在借金のローン残高が確認されている利用者数は1,071.7万人、さらに、1人当たりの借入残高は90.4万円という衝撃的なデータが報告されています。

つまり、「借金はあなただけの問題ではない」と言えるでしょう。

カードローンが返せない時の解決方法【任意整理】

「複数業者からの借金を抱えている」または「返済できる見込みがない金額になっている」という人は『債務整理』を考えた方が良いケースがあります。

任意整理とは?

債権者と交渉して債務者の借金を減額したり、裁判によって借金そのものの返済義務を免責にすることができる手続きのこと。任意整理には以下の3つの手続きがあります。

【任意整理の種類】

  • 任意整理:利息手数料分を減額
  • 個人再生:借金総額の1/5~1/10を減額
  • 自己破産:借金が免責(セロ)になる

債務整理には、借金が減額・免責できるメリットがある一方で、デメリットもあります。

債務整理は弁護士や司法書士と一緒にあなたの借金橋上に最適な手続きを選びます。場合によっては債務整理をせずに「もう少し返済を頑張ってみましょう」とアドバイスされることもあるでしょう。

借金問題は1人で悩まずに専門家に相談してみることも解決方法の1つです。

もし相談できる友達や先輩・家族がいない場合、借金問題を専門に扱っている弁護士や司法書士に相談してください。

借金問題解決のきっかけになるはずです。

まとめ:カードローンが返せなくなった場合は「お金を稼ぐ」か「債務整理」するしかない

カードローンは借金です。

「少しくらい延滞しでも大丈夫かな…」と思っちゃダメ。延滞することで様々なリスクが発生します。

カードローンが返せなくなると…

  • 遅延損害金が発生する
  • キャッシングができなくなる
  • 支払い催促が始まる
  • カードローンの契約が強制解約される
  • カードローン残高が一括請求される
  • ブラックリストに登録される
  • 裁判になり財産差押えが強制執行される
「カードローンが返せない…」ことがわかったらすぐにカード会社に電話して返済期間を延長してもらえないか相談しましょう。それでも返済の目途が立たない場合は、

・バイトや副業して稼ぐ
・友達,先輩,家族に助けてもらう
・債務整理を考える

などの対策をしてみてください。

返済が苦しくなっても、延滞したり他のカードローンで借入して借金を増やすようなことをすると、遅かれ早かれカード破産に陥いります。

借金問題解決に向けて、まずは今すぐできることから始めましょう。